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2004.08.16

稲川淳二の怪談ナイト

稲川淳二さんといえば、関西圏の人なら『おはよう朝日です』のゲストなどで気さくなオジサン的イメージがあるのだけれど、
夏になると、テレビの深夜放送で『稲川淳二の超こわい話』が放映されていたりするので、知ってる方も多いと思われますが、
稲川さんといえば、ホラー者にとってカリスマ的存在(少なくとも甲斐にとっては)なのです。
そんな時、『稲川淳二の怪談ナイトMYSTERY NIGHT TOUR 2004』の告知が新聞に……っ
これはもう甲斐は行くしかーっ!
てわけで、直接この耳で聞いて見たいと思い、意を決して会場に潜入することにしました(おい

怪演(こう書いてあるの;)30分前に着くと既に黒山の人だかりで、会場は異様な熱気。
客層は老若男女問わずな盛況振りで、1000名を収容出来るホールはまったくの空席無し。
薄暗くスモークの焚かれた舞台上には、太い梁(立ち上げ、撤収にスタッフを泣かせるらしい)が通った旧い農家をあしらったセットがそびえ立ち、蚊帳が吊ってあったり、遺影が飾られていたりしていかにもな雰囲気。

そうこうする内に、浴衣を羽織った稲川さんがひょこっと登場。
会場全体が異様に盛り上がり、拍手喝采のスタンディングオベーションが(まだ始まっていないのに)。
『淳二ーっ!』の声に気さくに応対。この時までは普通のおじさんでした……。
この時までは……。

犯人が愛好していたとして、メディアによるいわれの無いホラーバッシングによってホラーに携わり、また楽しみにしていた人たちが冬の時代へと追い込まれた89年。
その要因となった、忌まわしい連続幼女誘拐殺害事件を引き起こした犯人が訪れ、犯行を思い至り、山狩りの末、捕まったのもその中だったという、トンネルにまつわる怪事件が冒頭で滔々と、あの独特の語り口で語られ始めると、会場全体の空気がしんとして張り詰めはじめ……自分の息をのむ音すらも吸い込まれそうな静けさ。
おどろおどろしい音楽で驚かすような姑息な真似などなく、
ただ、稲川さんの声だけがワイパーの音となり、廊下のきしむ音となり。悲鳴となり。
人の持つ想像力に徐々に軋みを与え、背筋に寒気を走らせるそんな語り口。

……あんまり詳しく内容を書いて、稲川さんの事務所から抗議が来るとイヤンなので、この辺で(笑)

『普段気にしなければ何でもないのに、一度気になるとどうもおかしい』

をテーマに、自身が体験され、もしくは友人の方が経験されたという話をいくつか聞くことができました。
前半後半とに分かれ、その境目にはちょっとした仕掛けが施されてあったりするのですが……それは内緒

後半は稲川さんの秘蔵心霊写真大会で、
撮った当時はフィルムの傷かと思っていたのに、年々その輪郭がはっきりし始め、今では人の顔に見え、年齢性別まで推測できるようになった写真や、
年を経るごとに沼から浮かび上がってくる顔の写真など、
毎年、この怪談会に参加してる方(!)によると、その変わりようが分かるそうで……怖い話です。

ツアーグッズ(水晶玉や手ぬぐい、団扇など)やDVDなども販売されていて、歌手の人たちのコンサートライブなんかと変わりないのですが、唯一にして最大の違う点が一つ。
アンコールがない(-_-;)
『最後にそれではとっておきの話を……』ってことにはならなかったです(残念)
まさにホラー者の聖地。興味ある方は夏の名残に是非是非。

追記:
心霊写真、と上述では「心霊」という単語を使っていますが便宜上のことで、
話の中では『深い水底に沈んだ少女の怨霊が』『轢き逃げ犯を探す老婆の怨霊が…』と怨霊のオンパレード。
心霊、幽霊、おばけはまだしも……そっか『怨霊』だから稲川さんの話は怖いのか(T人T)

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コメント

ご無沙汰しております。ご活躍で、また、小説ランキングに参加しておられるようで、すごいですね。
私のココログは、草ぼうぼうの荒地の状態。
最近、↓こちらのサイトにWeb小説を連載しておりまして、
http://plaza.rakuten.co.jp/suspense/
Web小説「秘密掲示板」を電子ブックで発売(250円)しましたので、立ち読み(70%)の部分を紹介しながらランダムセールス(私の新語)しております。
先日、ようやく、立ち読みの部分が終わったところです。
ご批判・ご批評いただければと思いましてカキコミをいたしました。

投稿: 加代健一 | 2004.08.20 21:18

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